[モザンビーク] COVID−19により広がる教育格差

2020年9月1日に投稿された課題

投稿者:SHIP secretariat

所属:SHIP

場所:地域:サハラ以南アフリカ 国:モザンビーク 市町村:

関連SDGs

課題・ニーズ

COVID-19の影響は世界的な経済面の格差にとどまらず、教育の格差についても顕著に表す状況を生んでいます。オンラインでの授業が一般化していく中で、インターネットへのアクセスの可否は世界的な教育格差をより一層大きくしつつあります。

先進国の高所得者層の家庭はオンライン教育への移行が容易に進んだ一方で、発展途上国を中心とした低所得者層の多い地域ではオンライン教育の十分な供給が難しい状況にある為です。

南アフリカ共和国の北西に位置する国、モザンビーク。独立直後、15年間続いた内戦によって発展が遅れたものの、アルミ製錬事業や水力発電などの大型プロジェクトによる経済の牽引、豊富な鉱物資源と農業開発のポテンシャルを活かし好調な経済成長を維持してきました。しかしながら、依然として世界の最貧困国の一つとして数えられ、特に社会セクターに多くの課題を抱えていることも事実です。

教育に関しては、94%の児童が小学校に入学しますが、そのうちの60%近くの児童が初等教育を修了する前に中退してしまいます。女性の教育水準に至っては1%の学生しか大学まで学業を続けることができない状態です。

COVID-19の影響により、対面授業が困難になった今、子供たちの学習継続はさらに困難になっています。

モザンビークでは、授業をラジオ配信で行う措置を取りましたが、教師と生徒の間でコミュニケーションを取ることはできないため、授業への質問を初め、様々な授業に必要なやりとりができない状態が続いています。

課題に関する考察・その他

インターネット環境を整える等インフラ整備も重要ですが、現在のモザンビークでは電気すら到底ない地域が多くあります。この様な状況も踏まえ、まずはソーシャルディスタンスを保ち、安全性を確保しながら学校への投稿を可能にすることが重要です。
安全性の確保のため、マスクをはじめとしたP P E(Personal Protective Equipment) の十分な供給・衛生面を良好に保つための専門的な知識・技術を伝達することも必要です。

出典

USAID
UNESCO Institute for statistics
NIKKEI Asian Review


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参考資料