[インド] 救急車の数及び設備の不足

2017年9月25日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:インド 市町村:デリー

関連SDGs

課題・ニーズ

インドでの交通事故死者数は世界で1番多く、4分間に1人事故死している計算になります。その原因として、救急車の数及び設備の不足、交通インフラが不十分であること、そして救急車に道をあける風習が浸透していない、という様々要素が関係しています。

2014年10月時点では首都デリーにおいて州政府が運営する救急車は全部で152台しかなく、14万5千人に1台の計算になります。そのうち21台には人工呼吸器や除細動器などの医療機器が揃い、10台には最低限の医療品が積まれ、残りの121台は単に患者を病院まで運ぶ為の車になっています。

また、高所得層や観光客の行くエリアは交通インフラが整備されているが、約180万人が暮らすスラム街では道路の設備がままならず、且つ住所や番地も無いため救急車を呼ぶにしても当人が自分の居場所を正確に伝える事が難しく、伝える事ができたとしても場所によっては道が狭い為車で入るのが難しく、到着や搬送が大幅に遅れてしまうケースが多く見られる。 加えて、インドでは救急車に道をあける文化が浸透しておらず、例え救急車があったとしても早急に現場や病院に辿り着けない事が多々あります。

課題に関する考察・その他

いくつかのスタートアップ企業が救急車を提供するサービスを開始しています。救急車を何台も用意し、基礎的な救命措置の訓練を受けた人員を揃え、電話やアプリを通じて患者を病院まで運ぶサービスとなっています。しかし、このようなスタートアップで働く救急車隊員は医療現場で働いた又は学んだ経験が無い事が多く、基礎的な知識を短期のトレーニングで受けている為、本当の緊急事態が起こった際には対処しきれない場合が多くなっています。

また、民間の救急車の需要が非常に高い為、需要に応える為に救急車数を増やし、それに伴って人員も増やすがトレーニングが追いつかないケースが増え始めています。
根本的な道路インフラの設備、人々が救急車に道をあける風習の浸透、そして官民に限らず救急車に設置される医療機器の質の向上や救急隊員のトレーニングなど、様々な方面からこの課題に対応する必要があります。

出典

https://blogs.wsj.com/indiarealtime/2014/10/16/indias-ambulance-emergency/
https://www.callambulance.in/home/

関連サイト

参考資料