[バングラデシュ] 子供の栄養失調による発育不全

2017年11月15日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:バングラデシュ 市町村:

関連SDGs

課題・ニーズ

バングラデシュでは、全世帯の40%が貧困線以下の生活をしている。また、5歳未満の子供のうち、41%以上が慢性的な栄養失調による発育不全であり、36%が標準体重未満となっている。ビタミンやミネラルの不足は著しく、適切な身体および認知発達を損なってしまう。

また、過去に栄養失調だった子供は低身長や免疫力の低下、知的障害を抱える可能性も高い。現在、栄養失調の子供の命を救う方法はわかっているが、遅れてしまった成長を取り戻す方法は未だ明確ではない。 2014年6月4日付の「Nature」誌に発表された研究論文によれば、栄養失調の乳幼児の消化管では微生物の生態系が確立されていないという。現在の治療法では、この生態系を成熟させることはできない。例えば、栄養失調や下痢で入院している乳幼児64人に1~2週間にわたって抗生物質と栄養補助食品を摂取させ、その後家族に栄養補給の方法が指導された。しかし、もともと崩れていた微生物のバランスが最初に少し改善しただけで、その後はほかの子供に大きく水をあけられている。

栄養失調だけでなく、その後も子供が正常な成長を遂げられるようにする解決策が必要となる。

課題に関する考察・その他

バングラデシュのグラミン銀行とフランスのダノン社はグラミン・ダノン・フーズというジョイント・ベンチャーを作り、Shokti +という、子供が一日に必要な栄養価の30%を含んだヨーグルトを販売。手頃な価格と栄養価が豊富なヨーグルトを通じて栄養失調の悪循環を克服し、現地の女性を採用するなど、製品のバリューチェーンに地域社会を含めることで地域経済を刺激することを目指している。

出典

http://www.grameencreativelab.com/live-examples/grameen-danone-foods-ltd.html

関連サイト

参考資料