[ナイジェリア] ワクチン不足による乳幼児死亡率の増加

2017年11月24日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域:サハラ以南アフリカ 国:ナイジェリア 市町村:

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課題・ニーズ

ナイジェリアでは、ワクチンがあれば助かる病気で、毎年約1610人の5歳以下の子供が亡くなっており、その数は世界でも非常に高い水準です (UNICEF 2017)。一方で、残念なことに、全体で29%(年間で2億7,500万USドルの価値にあたる)のワクチンが廃棄されており、そのうちの18%が適切な温度で保管できないことが原因での廃棄と言われています (WHO 2014)。ワクチンの適切な保管温度は、2度から8度(セ氏温度) で、その温度を保つことができれば4年間は使用することが可能です。2度から8度以外の温度で長時間放置すると、ワクチンは1週間以内に損傷してしまい、使用できなくなる可能性があります。ワクチンの損傷は、ワクチンの純供給を下げることになり、さらに期限切れのワクチンが供給に含まれてしまう可能性を高めています。ひいては、ナイジェリアの人々の健康被害を引き起こす事態へと繋がっているのです。

課題に関する考察・その他

解決策として、リアルタイムでワクチンのサプライチェーンが管理できるシステムの構築が必要だと考えます。特に温度管理はワクチン保管にとっては必須で、それをいかに透明性を保って供給するかが課題です。例えば、ワクチンの保存ボックスに一定の温度に反応するセンサーを付け、それをシステム上で見られるようにすれば、ワクチンが損傷する前に対策が打てる可能性もあります。そのことにより、ワクチンの損傷を防ぐことができれば、廃棄するワクチンが減り、供給できる数を今よりも増やすことができると考えます。

出典

UNLEASH Health Team 20

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参考資料