[バングラデシュ] 自然災害を原因とする「環境難民」増加の可能性

2018年1月30日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:バングラデシュ 市町村:ダッカおよび地方部

関連SDGs

課題・ニーズ

 北海道の2倍程度の国土に1億6千人が住むバングラデシュは、世界で7番目に人口密度が高い国。また、ガンジス川、ブラマプトラ川、メグナ川などが下流で合流して形成されたデルタ地帯に国の大部分が位置している。このような地理的条件から、バングラデシュは、サイクロンや洪水などの自然災害の影響を受けやすく、過去の大きなサイクロンでは数百万から900万人もの被災者が出て、稲作や漁業などこの国の経済の根幹を成す産業にも大きな影響が出た。
 

 今後、自然災害の影響はさらに拡大することが懸念されており、とくに、現在の住まいから立ち退きしなければいけない「環境難民」の増加が懸念されている。その数は、今後5年間で2000万人とも言われている。

 

 真っ先に立ち退かなければいけない危険にさらされているのは首都ダッカの中心部のスラムや河川敷に住む700万人(ダッカの人口の約4割)。また、地方部でも、住民が薪用にマングローブを無計画に伐採してしまった結果、土地の侵食が進み、洪水の頻度が増しており、これらの人々も「環境難民」になる可能性は高い。

課題に関する考察・その他

災害リスクを軽減するまちづくり、環境破壊を防ぐための市民教育、植林などが必要。

出典

「国際開発ジャーナル」2018年1&2月号、UNDP Bangladesh

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参考資料