[インド] 魚の需要拡大による破壊的な漁業と生態系の危機

2018年3月30日に投稿された課題

投稿者:Tomomi ISHIDA

所属:UNDP

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:インド 市町村:

関連SDGs

課題・ニーズ

 インドでは、6,300万の人々が沿岸部に暮らしており、その多くが沿岸部の恩恵を受けた職業(漁業や観光など)により生活している。インドの西岸に位置するSidhuburg(マハーラーシュトラ州)は、破壊的な漁業慣行により生態系のバランスが崩れ、インドの11の生態系危機地域の一つとなっている。

 現在、世界中では1950年にくらべて4倍の魚の消費があり、この消費に追いつくために、世界の漁船(インドは世界第二位の魚の生産量を誇る)は海が生産可能な2-3倍の魚の供給を求めている。

 この調子では、2050年までに熱帯地域の漁獲量は40%減少し、それに伴い何百万もの人の生活手段が脅かされることになる。

課題に関する考察・その他

 生活手段を確保するための対応が必要である。

 UNDPでは、インドの森林環境省とマハーラーシュトラ州の協力、そして地球環境ファシリティ(GEF)の支援を得て、水中の生態系保護や「持続可能な」、つまり現在に生きる人々も将来世代も享受できる生活手段を創出し、漁業に携わるコミュニティをサポートするプロジェクトを実施している。

 具体的には、混獲の制限、生態系保護のためにトロール船における網目ネットの使用などによる漁業の方法の変更が挙げられる。

出典

関連サイト

参考資料