[ネパール] 豊富な水資源だが給水は不十分

2018年6月1日に投稿された課題

投稿者:Rachana SAH

所属:東京大学

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:ネパール 市町村:カトマンズ

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課題・ニーズ

 ネパールの首都を含むカトマンズ盆地の人口は、250万人(2011 年政府統計)にも上り、人口増加率は6%以上と非常に高い。そのため、都市のインフラの整備が追いついていなく、特に給水整備が不十分である。生活に欠かせない給水の不足がカトマンズでの人々に苦痛を与えている。

 カトマンズの上水道普及率(パイプ給)は53%のみとなっている。パイプ給付さてれいても、一日当たりの平均給水時間は0.4時間にとどまり、計画断水が行われている。さらに、周辺の水元が汚染さえており、水系伝染病の集団感染が毎年報告されている。

課題に関する考察・その他

 JICAやADBのODAやFundを通じて、基本給水カバレッジ率は増えているが、都市の人口増加にまだ追いついていない。上水道整備の給水プロジェクトは1991年から始まっているが、不安定な政治や腐敗によって進行が遅い。そのため、水需要ギャップが継続するのではないかと懸念されている。
 しかし、ネパールは世界で最も豊富な水資源を有している国の一つであり、その6.6%しか活用できていないため、インフラ整備を成功すれば給水の問題解決は長期的に解決できると言える。今後も下水道整備はカトマンズの健全な都市開発には欠かせないために重要な課題となるだろう。

出典

National Planning Commission, 2015: Sustainable Development Goals, 2016-2030,
National (Preliminary) Report. Government of Nepal, National Planning Commission, Kathmandu, Nepal

関連サイト

参考資料