[インドネシア] パーム油及びその代替品の生産による環境破壊

2018年11月8日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:インドネシア 市町村:

関連SDGs

課題・ニーズ

パーム油は化粧品、石鹸、食品等の様々な日用品の原材料であり、近年ではバイオ燃料としても利用されている、世界で最も生産されている植物油となっている。しかし、その生産には膨大な土地を必要とし、農地の確保のために多くの熱帯林が伐採され、焼き払われている。

一方、パーム油の代替品として考えられている菜種、大豆、ヒマワリ等の生産にはパーム油の最大9倍の土地を必要とし、熱帯雨林やサバンナの生物多様性が更に脅かされることになる危険性があると、国際自然保護連合(IUCN)は警告している。

パーム油に対する需要を満たしつつ、環境破壊を食い止められるような新たな解決策が求められている。

課題に関する考察・その他

国際自然保護連合(IUCN)はパーム油農園開発で熱帯雨林や泥炭地の破壊を避けることや、農園に残された断片的な森林を適切に管理することを提案。また持続可能な農法で生産されたパーム油の認証制度も、消費者の意識啓発によって認証製品に対する需要が高まれば、森林減少を軽減できる可能性があるとしている。

出典

IUCN report - Saying ‘no’ to palm oil would likely displace, not halt biodiversity loss

関連サイト

参考資料